2/22~連載された【セレスパチャ一朗の独り旅】をダラッとまとめて1つの作品に。初登場を迎えた旅のキーマン岸田川夫妻。セレスパチャ一朗と寝食を共にするうちに芽生える感情とは?国際問題に発展しそうな衝撃的ラストシーンとは?
それでは、最終話までどうぞっ。
第1章セレスパチャ一朗決意の朝
今日子:そう。もう行っちゃうの?
セレスパチャ一朗(いちろう):はい。姉さん。
ちょっと行ってきます

今日子:ケニアに帰るんだっけ?ガーナだっけ?
セレスパチャ一郎:あ、いえ。能登半島地震の被災地に炊き出しに行ってきます。
今日子:えっ?ホント?スゴーい!
偉いじゃん!頑張ってね。
セレスパチャ一郎:ハイッ!
その後、戸田のクラシックに行ってきます。
今日子:えっ?そうwこれからも頑張ってね。
セレスパチャ一郎:ハイ。これ、最後じゃないですよ?w
今日子:えっ?(笑)そうなの?
セレスパチャ一郎:オップス!!
六三郎:へぇー。なんとなーく、別れっぽくて湿っぽいじゃないですか。
そんなんじゃカビちゃいますよ。
酢飯持っていきますか?

義男:困っている人を助ける。平行してボートレースの事も考えて行動する。
素晴らしいですねぇ。
私はどんなに舟券が当たらなくても諦めませんよ。
パチャ君も諦めちゃダメですよ!
セレスパチャ一朗:ハイッ!ありがとうございます!
義男:パチャ君!※高級焼酎ボトルの中身が安い酒にすり替えられても諦めちゃダメですよ。怒っちゃダメですからね。えぇ。
※大森海岸のスナックであった実話。
セレスパチャ一朗:オップス!
行ってきます!!

六三郎:そう言えば義男さん!!岸田川の事でちょっとお話しが。ちょっと来い!!
義男:えっ、あっあっ。
※その昔、こんな事がありました。↓

はい、あのー。調理服の方!大変失礼な話しですか、どちら様ですか?
六三郎:嫌だな~。うちの店にも来てくれた事があるじゃないですか!

六三郎:オイッ!いったい誰に雇われてこんな予想屋をやってるんだよ!
岸田川:はい。御存じかどうか、把握しかねますが・・・
オールインエスケープの小山義男さんです。(声を張る)

セレスパチャ一朗:じゃあ、皆様。3月15日に戸田で開催されるSG第59回 ボートレースクラシック(総理大臣杯)初日に向けて今から歩いて行ってきまーす!
全員:(・・・外国人っぽいな。)
六三郎:あっ、ちょっと待ってなさい。酢飯、酢飯とっ。
セレスパチャ一朗:・・・。オップス。
〈次回に続く〉
第1章セレスパチャ一朗の独り旅


酢飯を持ってレッツゴー
アレ?
ナンだ?ナンだ?
変な人だかりが出来てる!
ちょっと・・・?エッ?
第2章セレスパチャ一朗旅に出る

ωωωωωωωωωωωωωωωωωωωω
岸田川:えー。繰り返しになりますが、皆さんは、皆さんの意志で舟券を買いましょうではありませんか!

ボートレースはインが強いんです!!
野次馬:うっせー!黙れー!!
拡声器を降ろせー!
岸田川:えぇ~。ですから!(キーン)私が申上げてるのはボートレースは平和島だけではございません!様々な!様々な考え方が有るなかで、私は平和島を中心に舟券を考えてると申し上げております!
野次馬:さっきからうるさいんだよ!お前みたいなのが平和島に関わるなー!!
岸田川:ですから~、、、

セレスパチャ一朗:オップス!これからノトハントーに行く。人を助ける。
アイラブ日本!!日本大好き!!
岸田川:そうでしたか。泣かせますねぇ。えっー能登半島ですか?かしこまりました。
うちの家内に送らせます。
セレスパチャ一朗:フェ!?
電話する岸田川:あー、もしもし。ママ?ちょっと車出せる?あ、いやー。外国の偉い方を石川県まで送って欲しいんだよ。えっ?私の演説に感銘を受けたみたいで、はい。うんうん。私から提案しちゃった(笑)あっ、ごめんごめん。うん。大丈夫だよ。日本大好きって言ってるから悪い人じゃないよ。うん。大丈夫大丈夫。はいはい。大丈夫大丈夫!化粧なんかしなくて大丈夫ですよ。いつもキレイだよ。ええ。はい。じゃあ、いつものドン・キホーテ裏ね。はいはい。どうもどうも。はい。ありがとう。気をつけてください!では、では。
岸田川:外国人の方。安心してください。車を用意しました。
セレスパチャ一朗:オップス!!
岸田川:1時間ぐらいでここまで来ると思いますから、それまで私の演説を聞いててください!
ちょっと中に移動しますよ!!
セレスパチャ一朗:はいっ!!
岸田川:では、そこでお待ち下さい!
失敬!

岸田川:えーー。皆さんこんにちは。
岸田川と申します。
えーー。舟券で一番大事なのは、予想は皆さんで決めて頂く。こう、承知をしております。
野次馬:テメー!✕✕✕
岸田川:はい。えー。わたくし、岸田川。島民の皆様から多くの叱咤激励を頂き活動をさせて頂いておりますが、予想と関係の無い主義主張を繰り返し、島民の方へ不信感を抱かせてしまった事をこの場をお借りしてお詫び申し上げます。
わたくしは平和島が大好きであります。
うー。ですが、実は、先ほどから平和島のYouTubeの悪口を遠回しに言っているのであります。
野次馬:えっ?
岸田川:はい。先程来お話しさせて頂いております平和島YouTubeは穴党風のあるある買い配信です。これでは、生粋の穴党キッズ達のオッズが下がってしまいます。
消費者目線で申し上げますとあんな平和島公式YouTubeは我々の敵です!(ズキューン)
野次馬:・・・。確かにあのしゃべり方腹立つしインから予想もしないでオッズを外から外に散らかすだけ散らかしてるしなぁ。
だったらお前が辞めさせて来ーい!!
がんばれー!スリットメガネー!
平和島バカメガネー!!
岸田川:はい。ですから、これも先ほどから再三申し上げておりますが、えぇー。平和島のYouTubeが下品だと言う事は承知をしておりますが、、様々な考え方、様々な意見の一つを申し上げた訳でございます。賛否につきましては概ね理解をしている所でございますが、皆さんは皆さんの意志で舟券を買いましょうではありませんか!
野次馬:だから、テメー何言いたいんだよ!辞めさせてこーい!!テメー!!
演説早く辞めろー!
セレスパチャ一朗:・・・オップス。。。
岸田川:こんせいそんさんはそのままで結構です。
野次馬:うっせー!お前に言われる筋合いなんてないんだよー!
岸田川:ですから、えぇ~。先ほどから何度も申し上げておりますが!うーー。ボートレースはインが強いと再三申し上げております。
キィーーー。(車が止まった音)

セレスパチャ一朗:ワォーオ。
女性:ごめんなさいね。待ったかしら?
第3章セレスパチャ一朗出発

(電話)Prrrr….
セレスパチャ一朗:ワァオ!
岸田川(嫁):はい。もしもし~
岸田川:あっママ?えっー、今どんな感じですか?
岸田川(嫁):えぇ、今のところおとなしいし、車も故障せず走ってるわよ。
岸田川:はいはい。そうですか。いゃあ、近くに居る関係者の話しだと、そちらの外国人はボートレース戸田に行きたいみたいなんですよ~。ちょっと聞いてもらってもいい?
岸田川(嫁):えっ?そうなの?ちょっと聞いてみるわね。
ねー?貴方、本当はボートレース戸田に行きたいの?
セレスパチャ一朗:ハイッ!!
岸田川(嫁):聞こえた?
岸田川:えぇ、ハッキリと聞こえましたよ。
岸田川(嫁):じゃあ、埼玉?戸田まででいいのかしら?
岸田川:えぇ、被災地は政府に任せて彼は彼のやるべき事を優先するように伝えてください。
岸田川(嫁):わかったわ。プチッ
×ツー。ツー。
岸田川(嫁):聞こえ・・た?
セレスパチャ一朗:ハイッ!
ノトハントーに行ってSG第59回ボートレースクラシック戸田に行く。間に合いますか?

岸田川(嫁):へぇー。酢飯ねー。粋じゃない。お寿司のシャリでしょ?
セレスパチャ一朗:エッ??
岸田川(嫁):えっ?あ、主人も昔は「困ってる人を助ける!西友を日本一の施設にする」って言ってたのにね。
今じゃ何に取り憑かれたのか知らないけど平和島、平和島、平和島って3回も繰り返すの。バカみたい。
そんな男、鬱陶しいでしょ?
セレスパチャ一朗:ハイッ!!
岸田川(嫁):はぁ~。分かったわ。能登半島まで行きましょうか。

岸田川:えぇ、ですから、わたくし、岸田川。戸田よりも平和島のイン逃げ率は高いと申し上げております!ですから、平和島の優勝戦はイン逃げの可能性が極めて高い!(キーン)と申し上げおります!!
野次馬:うっせー!拡声器降ろせー!!
岸田川:はい。ですから、うーー。再三申し上げておりますが、今泉選手のイン逃げ(キーン)を私は(キーン)推奨しております!
野次馬:オイッ!うるせーぞ!拡声器降ろせ~!!
岸田川:はい。ご、ご指摘の通り「拡声器を降ろすかどうか。」ですが、こちらも再三申し上げておりますが、島民の方々にはこれからもこの活動に対する、んー、あー、取り組みをご理解して頂き、YouTube、公式ホームページなど、様々な、様々な、バランスを鑑みて関係者とよく相談して検討して参ります。
野次馬:うっせー!拡声器降ろせー!!
岸田川:ボートレースはインが強いんです!!(キーン)
こんせいそんさんはそのままで結構です。
野次馬:たかが拡声器を降ろすだけだろー!早く辞めろー!!他人よりも自分の事をしっかりしろー!
岸田川:はい!その点を踏まえて、多摩川、平和島には直ちに改正して欲しいと申し上げております。
野次馬:テメー!多摩川さんまで出すなー!オメェーが一番余計なんだよー!!
岸田川:うぅー。えぇ、えぇ、ですから、あくまでもそう言った声が一部である事は承知をしております。つきましては(キーン)しっかり抜け目無く検討して拡声器をこのまま使用するかどうか、検討致します。
〈続く〉
Next→第4章セレスパチャ一朗(いちろう)、ついに能登半島へ
第4章セレスパチャ一朗ついに能登半島へ
セレスパチャ一朗:ワァオ。ノトハントーに着いたよ。みんな待っててね。
岸田川(嫁):ふー。下道12時間コース、長かったわね。私は待ってるから貴方は被災地に行ってらっしゃい。
セレスパチャ一朗:ハイッ!!
行ってきまーす!
よいしょ。
これをこうして・・・
出来た!

セレスパチャ一朗:人来るかな?
〈次のニュースです。〉

美人アナ:被災地にとんでもない物を送らないで下さい。受け取った側が困惑する事になります。被災地に用もなく近寄らないで下さい。不要品を送らないて下さい。
セレスパチャ一朗:ホワァイ!?もしかして僕の事言ってる!?
ハァー?
オップス!オップス!オップス!
ぁああああああああーーーーー
オップス!!オップス!!オップス!!
岸田川(嫁):あらまぁ。荒れてるねぇ。
セレスパチャ一朗:うっ。うっ。悔しいです。人を助けたいと心から思ったのに。
やっぱり酢飯が良くなかったんでしょうか?
岸田川(嫁):ま、まぁ。救援物資にしてはちょっと斬新なのかな。
セレスパチャ一朗:うぅ。六三郎さ・・・ん。

セレスパチャ一朗:( ゚д゚)ハッ!
あ、あの!!奥さん!すいません!今から戸田に連れてってください!!
岸田川(嫁):はいよ。早く片付けて車にお乗りなさい。あっ、酢飯をおにぎりにしてあげるから車で食べながら行きましょうかね?
セレスパチャ一朗:ハイッ!!ありがとうございます!涙

Next→最終話
セレスパチャ一朗、戸田で飛ぶ
セレスパチャ一朗、戸田で飛ぶ
セレスパチャ一朗:イケー!!頑張ってクダサーイ!!
岸田川嫁:ダメ~このまま高速走ったら車が故障しちゃうわーー!!
うーーーーー。(ガタガタガタガタガタ)

今までありがとう。
セレスパチャ一朗:エッ?
岸田川嫁:ふふ。なんでもないわ。
うーーーーー。(ガタガタガタガタガタ)
キィーーーー!!(ブレーキ音)
岸田川嫁:ふー。なんとか着いたわよ。

セレスパチャ一朗:オップス!
ありがとうございます!!
岸田川嫁:ふー。長旅で疲れたわね。結果的に戸田に着くまで連載が1ヶ月近く・・。
こんなに長く異性と車内で過ごした事は
あなたが初めてよ。
それと、長距離運転するのもこれが初めて。
あなたと一緒に過ごせて良かったわよ。
主人にも言っておくわね。
じゃあ、行ってらっしゃい。
戸田でボートレースやるんでしょ?
セレスパチャ一朗:いえ、ボートレースはやりません。この空気を吸いたかったんです。

岸田川嫁:えっ?
セレスパチャ一朗:奥(おく)さん。良かったらボクと一緒に暮らしませんか?
岸田川嫁:えっ?おばさんをからかわないのっ(笑)
セレスパチャ一朗:ボ、ボクは本気です!
岸田川嫁:う、嬉しいけど、あなたは住所不定の無職でしょ?
セレスパチャ一朗:ハイッ!
岸田川嫁:一瞬、その気になったけど現実は厳しいのよ。
セレスパチャ一朗:・・・。
岸田川嫁:「いい、友達でいましょう。」
うちの旦那はね、見かけによらず、人を庇(かば)って自分が損する人なの。
まぁ、最後は切羽詰まって人を傷つける人なんだけどね。
同じ空の下、どっかで1Rが始まり、その日の最終レースを見届ける。
私もあなたも同じ空の下。
一朗くん?被災地支援はうまく行かなかったけど、本気で人を助けたいって気持ちを行動に移せるのは素晴らしいじゃない。私はあなたのやろうとした事はとても良かったと思っているわ。
セレスパチャ一朗:お、奥さん。
最終レースは終わりの始まり
また、明日から平和島が開催されるわよ。
セレスパチャ一朗:・・・。
岸田川嫁:そうだ。見かけによらず、こんなおばさんでも平和島近くでスナックをやってるから今度飲みにいらっしゃい。
セレスパチャ一朗:オップス!
岸田川嫁:その時、本名を教えてあげる❣️
セレスパチャ一朗:ハイッ!!
ちゃんとギャンブルで勝ってから来るんだよ?(笑)
セレスパチャ一朗:オ、オップス!!
岸田川嫁:さぁ、最終レースが終わったみたいね。みんな帰ってるわね。
私たちも帰りましょうか?
セレスパチャ一朗:ハイッ!!

岸田川嫁:手でも繋いでみる?
セレスパチャ一朗:エッ?
よ、よろしいんでしょうか?
岸田川嫁:主人には内緒ね❣️

岸田川嫁:こ、これは握手よ(笑)
セレスパチャ一朗:ぁぁぁぁぁ。パワー抜ける~
岸田川嫁:照
本当にありがとう。
ギュッ
イテッ
完