義男の母、永眠

司会:それでは、皆様
本日はご多用の中、故小山さち子様の葬儀式にご参列いただき、誠にありがとうございます。

ただいまより、葬儀式を執り行わせていただきます。
司会を務めるのは、私、イシグロでございます。
THANK YOU


ただいまより、ご導師 万宗、大森寺住職、Mr.石川にご入場いただき、読経を賜ります。

(ポクポクポクポク)
ナンマイダー ナンマイダー
イチマイダー ニーマイダー
サンマイダー ヨンマイダー
ヘイワジマニテ ネッチュウショウ
ジュウマイダー ジュウイチマイダー…

イシグロ:これより~焼香に移らせていただきます。
恐れ入りますが~
ご遺族に続き~
前方より順にご焼香をお願いいたします。
(スッ)

ポクポクポクポク
ポクポクポクポク

ヒャクマイダー
センマイダー


イシグロ:シャラップ!
(静寂)
ここで、ご遺族を代表して、故小山さち子様のご子息様の小山義男様よりご挨拶を頂戴いたします。

小山義男による、母へのお別れの言葉
え〜…
本日は母・小山さち子の葬儀式にご参列いただきまして、誠にありがとうございます。
なんと言いますか……母は、生前から「私が死んでも泣かんでええ!」なんて言っておりましたが、正直申しまして、こんなに涙が出るとは思っておりませんでした。えぇ。
小さい頃、私が熱を出した夜、氷枕が冷たすぎるって言ったら、母は自分のおでこ、足で氷枕をしっかり温めてから、もう一度私の頭に当ててくれました。
あの時、あの生温かさに「母のぬくもり」を感じました。えぇ。
母はいつも心配してくれる人でした。…私がこれからオールインエスケープの緊急記者会見があると伝えましたら、
と、、、隣に座ってくれました。
最後の言葉が忘れられません!(涙)
「あたしゃ、あのARAKI が気になるんだよ」と言ってたんです(号泣)
うっうっ
意識せず、船場吉兆のパクりだと世間を賑わわせてしまいましたぁーーーーー。
あーーーーーー
この世の中を~
この世の中を~
ギェーーーーーイ!!
・・・
年金生活でしたから…
先日、道端でバッタリ会った際に
「全日本競艇予想選手権大会」に参加するか聞きました。
賞金が出るなら参加するって…。
そんな矢先
まさかホームプールで勉強している時
熱中症で倒れるとは…。
最後まで誰よりも温かい人でした。
すごいなー
母さんはすごいなー
平和島で命を落とすなんてすごいなー
職員の方には申し訳ございませんが、いつか私も平和島の水面で母と同じ道を歩めたら幸せです。
なみこ:(嫌だ…)
家族の誰よりも怒りっぽくて、笑い上戸で、激しくて…
母さん!
天国には、もう“締め切り”っていう言葉はないと思うので、安心してゆっくり過ごしてください。
そしてたまには、夢にでも出てきて、また小言でも言ってください。
「あんた、オッズタイムまで買い目が決まらないなんて遅すぎるぞ」って。
そんな小言が、恋しくてたまりません。
最後になりますが、母を愛してくれたすべての方に、深く感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。

イシグロ:ステキなエピソードTalkありがとうございました。
以上をもちまして、小山さち子様のご葬儀を滞りなく執り納めさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。


次回に続く
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