#76 第61回東京中日スポーツ杯第36回東京新聞盃1/19~1/24

石川「ただいまより弔辞を頂戴します。故人のご長男であります、沖六三郎様、どうぞよろしくお願いいたします」

(神妙な面持ちで立ち上がる)

六三郎:ご多忙の中、ご臨席を賜りまして誠にありがとうございます。生前、みなさまにはひとかたならぬ親切を示していただきました事を、故人に代わり心からの感謝を述べさせていただきます。

その節はありがとうございました。

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母さんは凄いなぁ!

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こんなにも人が集まってくれたよ。

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思い返しますと

親子の共通の話題はボートレース平和島でした。

今日はインが強かったとか、作間選手がスタート遅れたとか、また逆に遅れなかったとか。

会うとボートレースの話しが中心でした。

私は神田にお店を構えていることもありましたので、たまに顔を出しくれて「今年の16号機は強いわね~。憎たらしい!」とか「作間選手の29号機は相性抜群で本当にカッコ良かったわ~。」など、私が開店準備をしている16時過ぎになると顔を出してくれてました。

最近まで本当に元気でした・・・。

私は幼い頃に父が他界し、母親一人で育ててもらいました。

幼少期の母の口癖は

「お米粒を残すな」

でした。

歳を重ねて、私が家業を継がず料理人として独立を志した際は「一粒一粒魂込めて提供しなさい」と本心とは裏腹に私をこちらの世界に送り出してくれました。

寿司職人といえば“飯炊き3年握り8年”という言葉がありますが、私の修行は師匠がコロコロ変わって飯炊きに丸10年かかりましたが、母の教えである「一粒一粒魂込めて提供しなさい」をずっと頭の中でリフレインして乗り越えられました。

ありがとう。ずっとこの言葉を大事にしているよ。

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また、ある時、うちの娘が小学生の時、運動会で娘以外の人にも熱心に声援を送っていたというのを友人から聞きました。家族を何よりも大切にし、皆に愛情を注いでくれた方でした。

しかし、これには後日談がありまして・・・。その友人は運動会を賭け事にしていたオバハンが居た事を教えてくれました。

うちの母親でした。

今日子:(えっ、その話しする??)

運動会すらギャンブルに変えるマインドの持ち主になっておりました。

ここから

「絞りきれないから競争する選手は少ない方が良い」

「チャリ(競輪)はゴール直前に力が入って尿漏れするから賭けられない」

「馬はチ○ポが見えるから嫌だ」

「バイクは森くん一筋」と。何かこう、生きていく上でのこだわりが強くなりました。

そして10年前ぐらいから「ボートレースはヘルメットを取った素顔が見たくなる。」と公営競技をなめ回して平和島に辿り着きました。

ほら、母さん!

平和島を通して仲間がいっぱい出来て良かったね!

亡くなった日、母の巾着袋には1枚の舟券が入っていました。

2024年1月12日平和島4R

出走表はこちらです。

29号機が2コース、16号機が3コースに入っているので母は気持ちが高ぶった可能性が高いのですが、舟券は・・・

6-全-全

もし、よろしければREPLAYをご覧ください。

私は塚田選手が憎いです。

最後に母を喜ばせて欲しかった!

でも、勝負の世界。仕方ない事です。

決して恨んだりしていません。

勝って欲しかったと、心からそう思っています。

えぇ。母の為に・・・。

だから、修二さんこれからも頑張ってください!

私はこれからも応援してますよ。

本日はご臨席を賜りましてありがとうございます。本日はありがとうございました。

一同「シクシクシク(涙)」

鷲野谷:オイッ!塚田じゃ勝てないだろ?

義男:えぇ。結果で言うわけじゃないですが、6コースは遠いですよ。

今日子:野暮な(笑)

義男:でもREPLAY見たら惜しかったんじゃないですか?

鷲野谷:いや、いや、無理無理!全然惜しくない。

義男:ターンがアレですよねー。

今日子:(どうか天国でも好きなだけ舟券握りしめてください。)

石川「ここからは、本日頂いております弔電のご披露を申し上げます」

アバンチュール代表 真理子様

ご訃報に接し、心から哀悼の意を表します。
ご遺族の皆様のお悲しみは、いかばかりかとお察し申しあげますとともに、謹んでご冥福をお祈りいたします。

ここからはお名前だけ読み上げます。

タッチエイト関連団体・・・セレス?ぱ、パチャ一朗(いちろう)様、

鮨六輪舎従業員 泰子様・・・

ニッポン放送ラジオショッピング様

文化放送ラジオショッピング様

岩手めんこいテレビ様

小山ララーナ様

米山 欣一様

チャンス大島様

保田 系様

スター錦野様

ゆめグループ各社より弔電を頂戴しております。

安らかにお眠りください。

おしまい。