愛に賭けろ(短編ドラマ台本仕立て)

  • プロデューサー 番組をつくるにあたっての総責任者。
  • ディレクター 番組制作現場の総指揮者。
  • アシスタントディレクター(AD) ディレクターの補佐役。
  • 脚本家(シナリオライター) ドラマの核となる脚本(台詞と描写説明)を書く人。
  • スケジューラー
  • 美術/デザイナー
  • 美術/大道具、小道具担当

などのスタッフは一切配置せずにこちらに書いて参りますのでよろしくどうぞ。

タイトルは「愛に賭けろ」

登場人物を紹介します。

・真理子(主役)30歳OL

・義男(真理子の上司50歳)

・正人(真理子の弟25歳)

・一平(30歳)・秀樹(40歳)

・美智子(30歳)・今日子(40歳)

とりあえず上記メンバーで話を作ってみよう。

第1章

当たった外れたは時の運

時は8月、真夏のうだるような暑さと照りつける灼熱の太陽☀️

仕事も20年以上続けると仕事のサボり方が上手になる。

そう。ワシの名は義男。妻子持ちで仕事は中間管理職をしている。

今日の昼御飯はどうするかな?

いつもの所にするかな?

そうだ。今日は部下の真理子を誘ってみよう。

義男「おおおー。これはこれは奇遇だねぇ。これから昼御飯食べに行くんじゃが君も行かんかね?」

真理子「えっ?はい!2人ですか?」

義男「そのつもりじゃが行かんかね?」

今年の夏は暑い。よりによってオッサンに誘われたランチタイム。真理子は汗ばむ額を隠すべく1人涼しいお店に行こうと思っていた。

真理子「あっ今日はどのお店に行きますか?」

義男「あの焼き魚定食があるあのお店か、最近出来たイタリアンみたいなあのお店はどうかね?」

真夏の昼休み、オッサンと焼き魚はちょっと違うと思う真理子。

真理子「じゃあ、そのイタリアンみたいな方に行きたいです。」

義男「おぉ、じゃあそこの新しいイタリアンみたいな所に行こうか!」

仕方なく答えたイタリアンみたいなレストランのお店。真理子は知っていた。

パンがメインで飲み物まで付けると1500円の客単価だと言う事を。

(鈴の音)カランカラーン

義男「喫茶店みたいな入り口だな」

店員「いらっしゃいませ。何名様ですか?」

指を2本出し無意識にピース✌️をする義男。

店員「こちらのお席になります。メニューが決まりましたらベルを鳴らしてください」

真理子「・・・。」

義男「おぉー。ランチメニューは無いのかね?今日は・・・。日替わりは夏野菜と豚肉のデミグラスソースとパスタだとペスカトーレ・・・」

義男は悩む。

ペスカトーレってなんだ?

義男「真理子さんは何にしますか?」

真理子「今日の日替わりで😊」

かわいい❤️真理子ちゃん。

義男「ワシも日替わりにしよう!」

今日の日替わりは夏野菜と豚肉のデミグラスソース仕立てとスープ付きだ。

ブッー(ベルの音)

義男「日替わり2つお願いします。」

店員「かしこまりました。日替わりランチが2つですね。お飲み物は食前、食後どちらになさいますか?」

義男は真理子に確認して

義男「善は急げで先にお願いします。」

真理子「・・・。」

店員「かしこまりました。」

義男「最近、仕事はどう?忙しい?」

悩む真理子

真理子「そうですねー。最近、高配当議事録とモーターの報告書を任されていたので慣れてなくて大変でした。」

義男「そうかぁ。高配当の議事録は展示から観てないとしっかり書けないからなぁ。」

真理子「義男さんは展示観ますか?」

義男「そらぁ観れる時はしっかりピット離れからしっかり見るよー!」

真理子「私、展示って良くわからないんですが義男さんは何処を見てますか?」

義男「そらぁピット離れからグンッて押す感じの舟足を感じられたら嬉しいよなぁ。この場合は出足が良いんだよ」

真理子「そうなんですね。これからピット離れからしっかりチェックします!」

義男「だけど、良いと思っても必ず勝つわけじゃないからギャンブルは難しいよなぁ」

真理子「そうですよね。社内でも舟券でプラス収支で終わってるのって秀樹さんとか今日子さんぐらいしか居ないですよね」

秀樹は一般的に穴党と言われる1勝11敗でもプラス収支を見せつける強者だ。

義男「秀樹は気持ち入れて厚く買うからなぁ。一撃がデカイんだよなぁ」

真理子「その点今日子さんは点数を少なくしてイン逃げレースを4つとか5つぐらいコツコツ当てますよね。」

やっぱり真理子はかわいい❤️

義男「真理子さんは競艇、あっ、ボートレースは買ってないのかね?」

真理子「弟がハマってて全国24場どこでも買っているみたいでスーパーモーニングからミッドナイトとかなんとかなんとか言ってボートレースはインが強いのとA1級が勝ちやすいって教えて貰いました!」

ハッとする義男

義男「おぉーん。全国どこでも手を出さない方が良いぞ。ワシなら戸田か平和島がオススメだ」

真理子「秀樹さんが好きな戸田ですね。」

義男「そうか秀樹は戸田が好きだったな」

真理子「はい😊3-456=1を買ってるのをたまに見ます!」

義男「戸田は単純だからあんなんセンターの舟足を見ればだいたい頭は決められるからのぉ」

真理子「えっ?戸田ってそんなに単純なんですか?」

義男「戸田はとにかく2コースが難しくてセンターが攻めやすいんだなぁ。平和島と違って2コースの差しが決まりにくいんだよ。」

真理子「そうなんですね。勉強になります!」

注文していた日替わりランチが到着した。

義男「おー。美味しそうですねぇ」

真理子「美味しそー!頂きます✨✨」

義男「美味しそう!頂きます」

義男「さっきの話しなんだが、戸田は捲った1つ前の枠が残る事があるから気をつけるんじゃよ。」

真理子「どういうことですか?」

義男「おぉん。3が捲ったら2が残るんだよ。4だったら3だな。あっ。これはワシが意識しているだけだから秀樹みたいに外に向かって3-456-9で買った方が良いぞ!」

真理子「えっ?って事は3-2=456なんて買い方良いんじゃないですか?」

義男「おぉーん。①は買わないと!戸田でも1-3だよ。③からなら3-1-全を買わないと!」

真理子「そうですよね?ボートレースは①が強いんですもんね。」

食事が終わった。

真理子「秀樹さーん!お疲れ様です!戸田って3コースが強いってホントですか?あと2コースの差しってあまり決まらないってホントですか?」

秀樹「誰がそんな事言ってるんですか?確かに3コースが仕掛けやすいとは思いますけどモーターが良くないと勝てないですよ。」

秀樹「だいたい、そんな誰が見ても3-45なんて面白くないじゃないですか。自分なら4が捲って行くチャーハンが良いですね。」

真理子「チャーハン?笑」

秀樹「5-4-6はチャーハンですよ!」

真理子「あ、そうなんですねw。すいません!教えてくださってありがとうございます!」

秀樹「チャーハンって言っちゃったよ。今度謝っておこう。」

夕方、そろそろ仕事が終わりに近づいてる。

真理子「ふー。疲れた~。あっ!戸田の優勝戦やってる!あっ!そしたらお昼ご馳走になったし、義男部長が教えてくれた②を軸にした3-2=145と3-1-9を買ってみようかなぁ~。」

真理子「あぁーん。6!6!が無い!」

義男「どうした?当たったか?」

真理子「部長、6を切って外しました。」

義男「なにやってんだよ!!しっかり流せよ!」

真理子「・・・。」

こうして、真理子はこの会社を退職して自分だけの道を歩もうと決心したのでした。

第1章当たる当たらないは時の運 完

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