登場人物を紹介します。
・真理子(主役)30歳OL
・正人(真理子の弟25歳)
・一平(30歳)・秀樹(40歳)
・美智子(30歳)・今日子(40歳)
前回の振り返り
戸田の優勝戦⑥を切った舟券で当時の上司に怒られた真理子。仕事を辞めて今日子から平和島に行くことを勧められる。慣れないボートレースだけどなんとかして稼がなきゃ!
第3章 カドから擦って捲ってくれ
真理子「よしっ。準備が出来た!これだけREPLAY見てくれば大丈夫でしょ!」
今日子からのススメで平和島のREPLAYを徹底的に見た真理子
真理子「たしか私が最後に仕事したのがモータージャンル議事録」には平和島は62号機と26号機と68号機が良いって書いたよなぁ」
とりあえず平和島に行ってみる真理子
真理子「わぁ、建物古い~。」
真理子「なんか、変な予想屋さんしか居ないじゃん」
真理子「特別観覧席って言ってもガラガラじゃん」
真理子「えっ?ご飯食べる場所、牛丼の吉野家しかないの?」
施設に落胆する真理子
真理子「とりあえず、1レース目の展示が始まるねっ!よしっ」
サッと当てて昼前には帰りたい真理子

真理子「よくわからないけど、④と⑥が良かったなぁ。」
真理子「最初のレースだからちょっと様子見ようかな・・・。」
レース結果は

真理子「えぇー。私買ってたら当たってたんじゃない?」
ふと弟の言葉を思い出す真理子
正人「姉ちゃん!買ってもないのにTwitterとかで偉そうに自分の予想する奴がいるんだよ」
正人「姉ちゃん!自分の予想に乗れば良かったね!とか言う奴がいるんだよ。」
正人「姉ちゃん!当たるも当たらないも時の運なのにさも予想通りだとか言う人がいるんだ」
正人「モーターが良くないとどんな選手でも勝てないって事を知らない奴が多すぎるんだよ」
真理子「あっ。私は買ってないんだから、買ってたら当たってたなんて思わない方が良いね。でも、仕方ないよね~。忙しかったり、締め切りとかで買えない時もあるから。」
自分の気持ちを整理して次のレースは積極的に参加しようと思う真理子
真理子「平和島は4コースが捲りに行くことが多いから4-56-9とか買いたいなぁ。」

展示が始まる

真理子「④番凄い遅れてたけど直線は良かったなぁ」
真理子は知っている。展示だけで判断するのは危険だと言う事を元同僚の秀樹から聞いていた。
真理子「秀樹さんはとりあえず戸田は③コースが強いから③から狙うって言ってたもんね。④が展示で遅れたら⑤から狙えばいいか・・・」
真理子「どうしようかな~。」
真理子「んー悩む。。。とりあえず当たれば配当良さそうだからこのレース頑張ろうかな~」
真理子は朝の2Rの練習を見て③が飛び出すのと④が出遅れて無い事は確認していた。
追い風も強いし、ここは3と4と5からまとめて買ってみようかなっ!

思い出す真理子。義男部長は①は残るとか言うんだよなぁ。
345-1-345
345-345-1
真理子「あっ。6は切ったらダメだったんだ!外から買って配当が一番付く⑥は切ったらダメなんだ。」
悩む真理子。。
345-1345-9?
これじゃ、36点かっ。ダメだ。もうちょっと少なくしないと。
2を切る?そしたら
345-1345-13456 これだと27点かぁ。
どうしよっ。④の頭消そうかな?
35+1345+13456 あっ18点だ!
でもカドから捲っていったら当たらないよね・・・。
あっ!わかった!
345-1=9にすれば24点だ!
でもこれって儲かる?

真理子「ははっ4-6-1とかだと470倍も付いてる。ははは(笑)」
3-1じゃなければ何が来ても喜べると思う真理子。。
真理子「ちょっとガミっちゃう所あるけど3-456-1なら仕方ないかな」
あっ!でもそう言えば義男部長の3が捲りに行った時の2が残るって平和島だとどうなんだろ!?
再び悩む。。。
3-2-9?(37倍~74倍)
3-9-2?(20倍~169倍)
悩む真理子。
真理子「あー。もう3が捲りに行くと思うから、3-245-9も買っておこうかな!」
真理子「3-1が来たらめちゃくちゃガミるじゃん」
3-1(12倍~47倍)
真理子「当たるも当たらないも時の運だよねっ!」
1.①を連対軸にした。345-1=9(24点)
2.②が残るパターンの3-245-9(12点)
でもさ③-1から買って20倍ぐらいのオッズなら魅力無いよね。。。
でもみんなが予想してるからオッズが低くなってるんだよねっ?
1のパターンと345-2-9にしようかな。。。
あっ!戸田の優勝戦は3-6-2だったんだ。
345-9-12?
あっ!ちょっといいかもコレ24点だし!
345-1=9と345-9-12とこっそり3-125-9(12点)を買う真理子。
お金はどうしよ?
真理子「とりあえずこれだけ考えたから1軸のは500円で3着に1と2は200円で
3-125-9は300円にしようかな❤️」
ところでいくらするんだろ・・・。
20,400円
なんかマークシートを塗ってたらとんでもない金額になっていた。
考えようかと思ったけど、もう平和島の締め切り時間を知らせる音が鳴っている。
ファーンファーンファーンファーンファーンファーンファーンファーンファーン
急げ!真理子!
真理子「もう、しょうがない!」
真理子「行ってこい!諭吉くん!」
舟券を買えた。
真理子「はぁ疲れた。もうこのレース外したら帰ろ。」
鳴り響くファンファーレ。
スタートまで30秒を切りました。のアナウンス。
345誰が勝ってもいいっ!
ふと思った。345-9-9 だと60点だと。
スタートが切られました!
想像以上に③の48号機がノビない。
48号機!モータージャンル議事録で書いた事があるモーターだった。
次の瞬間


真理子「えっ?④??」
買ったのはカドから捲っていく④の頭だが差して④頭は今の真理子には考えが追いつかなかった。
真理子「えっ?4-2?

真理子「4-2あるかな?なんか無いような気がする・・・」

あぁー。1と2が3着なら当たる~。。。

真理子「4-2-6持ってない!①頑張って!!」
2周目

ダメだ。
次の瞬間


4-2-1だ。
えっ??た
ちょっとまっ、①あっ!


確定が出た。



当たった。当たった。当たった。
いくら持ってるんだろ。
500円+200円=700円持っていた!
キャー!やったー!
33,170円×700円=23万2190円
21万儲かった。
しばらくボッーとする真理子
その時、ちょうど携帯が震える。
ウィーン。ウィーン。ウィーン。
電話の相手は彼氏の一平だ。
一平「真理子!君に会いたい。今夜会いに行ってもいいかい?」
真理子「あ、う、うん。はい。どうしたの?」
一平「今、高校の後輩だった競艇選手が1着取って儲かったから一緒にご飯行こ!」
真理子「今日はやめとく」
ブチッ。ツーツーツー。
今日子から電話が鳴る
今日子「真理子ちゃんどう?1レースと2レースは万舟だったみたいだけど取れた??」
真理子「たまたま、2レース取れました。」
今日子「凄いじゃーん。なんか取れてる気がして電話したんだよね!」
真理子「今日子さん、当たって嬉しいですけどなんかまぐれな気がします。。。」
今日子「別に当たればいいんじゃない?インから大金使ってもたいして儲からないから12点ぐらいで万舟取れた方が良いよ!」
真理子「私、次からしっかり気持ち入れて買います!」
愛に賭けろ 完