プルルルルル~。
プシュー。
ウィーーーーーーーン
ガタンゴトン、ガタンゴトン
今日子「なんとか新幹線に間に合ったわね。」
真理子「あんな時間から公式ホームページなんか覗くから、めっちゃ予習しちゃったじゃないですか(笑)
ペペ選手とかカルロス選手とか女性だとアニータ選手とかが強いみたいですね。
今日子「私は、もちろんアドリアーノゴールドシュナイダー選手に注目よ!」
今日子「なんか強そうじゃん(笑)」
真理子「たしかに~。」
真理子「ボートだとモーターが大事ですけどこの競技って自転車の整備状況とかなんか優劣とかあるんですかね?」
今日子「ごめんなさいね。一切知らないわ。」
真理子「でも、まぁなんか違いがあるんでしょうね。」
今日子「京都に着くまで仮眠するね。」
真理子「はい、わたしもちょっと寝ようっと」

Zzzzz
次は京都~次は京都~
プシューーー
今日子「はい。着きました京都~!!」
真理子「久しぶりだなぁ。京都何年ぶりだろ?」
今日子「そんな事より取材よ!!」
真理子「は、はい。」
改札口を出て右に進んで・・・
タクシー乗り場がありますよって。
ほらっ、タクシー
真理子「・・・。」
今日子「運転者さん!ジョニースタジアムって分かりますか?」
タクシー運転手「あっ、アソコデスネ。」
今日子「えっ?ブラジル人の方ですか?」
タクシー運転手「はい。ミロとラモスはスゴいよ。私達の世界にようこそいらっしゃいました。」
真理子「なんか怖い・・・」
今日子「あ、運転手さん!私達、初めてタッチエイトを観戦するんですが、運転手さんご存知ですか?」
真理子(ポカーン。そんな名称だったんだ。)
タクシー運転手「私の弟がやってるよ。この前家建てたから反則出来ないって言ってたよ。」
今日子「えっ!選手?そうなんですか。反則?どんな反則があるんですか?」
タクシー運転手「あぁー、相手のパンツを破いたらNG、脱がすはOKよ。」
今日子「やだっ照」
真理子「えっ、それって結構な頻度で起こるんですか?w」
タクシー運転手「相手を走らせないようにするにはパンツ引っ張るのが一番ヨ」
今日子「やだっ照」
真理子「えっ。ちょっと心配なのが、それで裸になっても失格にならないんですか?」
タクシー運転手「別に裸になっても問題ないよ。大事なのトコは見せないようにゴールするヨ。」
今日子「まるでアキラ100%の世界観だわ」
真理子「なんかイメージ違うなぁ。。。」
真理子「あっ、女性の選手も居るみたいですけどその場合も脱がしたりするんですか?」
タクシー運転手「オー。彼女達は男性選手にパワーを送るのヨ。」
真理子「パワー?」
タクシー運転手「男の人は女の人見るとパワー出るでしょ?ホラ、アレよ。」
今日子「やだっ下ネタじゃん」
真理子「女性は選手じゃないんですか?公式ホームページには6戦4勝のアニータ選手が居ましたよ。」
タクシー運転手「ちゃんと選手よ。最近、女子の選手増えてるヨ」
真理子「えっ、それって普通に男の人と同じレースに参加するんですか?」
タクシー運転手「そうよ。2名ずつ並んで4ブロックから普通に100メートル先の自転車に向かって走って、自転車に乗ってトラックを10周してゴールよ。カンタンよ。」
真理子(全然普通じゃねー。)
今日子「それって予想するコツとかありますか?」
タクシー運転手「4ブロックあって2名ずつでしょ?すぐに脱がしにくる選手がいるからだいたいそこはダッシュで遅れるわヨ。」
真理子「ダッシュで遅れるとかヤバいですね」
今日子「そんなんでギャンブル成立するんですか?」
タクシー運転手「ブラジルから補助金が出てるから今は当たるとだいたい1万レアルくらいよ。」
真理子「えっ?1万レアル??」
今日子「ちょ、それっていくらから賭けれるんですか?」
タクシー運転手「1レアルよ」


真理子「なんか嫌だ。面倒臭い!!」
今日子「つまりだいたい27円を賭ける感じね。」
真理子「いやだ、めんどくさーい」
今日子「なんかお得な感じがするわ。」
この世界でルールを覚えられるのは自分に興味のある分野だけ。
マナーを守ってギャンブルはほどほどに。
次回作はまた明日5/26 21時公開
エンディングソング
#セレスパチャ一郎