#45【番外編】お前に賭けた金返せよ(1/4)

-この物語はフィクションです。-

ブッ~ーーー!!(マンションのベルの音)

「お晩どすぇ。お晩どすぇ。」

真理子「はーい。どちら様ですか?」

女「私よ!わ、た、し!」

真理子「えっ!今日子さん!?」

今日子「真理子ちゃんお晩どすぇ。」

真理子「えっ?どうしたんですか?急に(苦笑い)」

今日子「あのさー。真理子ちゃんだから教えてあげるけど・・・」

真理子「えっ?なんですか?」

今日子「いやぁ、やっぱり辞めようかな~?」

真理子「えー!!そーゆーの良くないですよ!」

今日子「一緒に京都に行く?」

真理子「えっ?観光ですか?」

今日子「いやぁ、そうじゃないんだよね~。」

真理子「今日子さん!そーゆーの良くないですよ!なんなんですかー(笑)」

今日子「ゴメン!!ゴメン!!」

今日子「真理子ちゃんほら、ギャンブルの才能あるじゃない?」

真理子「そんなの無いですよ。第69回トーキョーベイカップもボロボロでしたし。」

今日子「あら、じゃあ余計に都合が良いじゃない。」

真理子「えっ?だからなんの話しですか?わざわざ夜にするような急ぎの話しですか?」

今日子「うん。明日なんだけどちょっと京都で新しいギャンブルが開催されるの。」

真理子「えっ?なんですかソレ?公営ですか?」

今日子「ううん。民営よ。」

真理子「民営でギャンブルって完全にヤベぇやつじゃないですかw」

今日子「まぁ、まぁ、真理子ちゃん話しは最後まで聞いてね。」

真理子「・・・。」

今日子「今、うちの会社で競艇ブームは過ぎ去ると思ってて新しいコンテンツの発掘しようとしているのね。」

真理子「へぇー。」

今日子「ほらぁ、なんか問題起こしてバイト辞めた翌日にバイト先に顔だしてご飯とか注文しちゃうような元選手が多いじゃん?」

真理子「たしかにwちょっと非常識みたいな・・・ね。」

今日子「だから、必ず今のブームは去ると思ってるのね。」

今日子「そこで、注目したのが明日開催される株式会社ケバブ創立1周年記念杯よ。」

真理子「記念・・・。G1ですか?(笑)」

今日子「さすが真理子ちゃん!初めてのG1レースみたいなの。」

今日子「だから、オールインエスケープ社のレポート作成とついでに一儲けしようと思って真理子ちゃんに声を掛けたのよ。」

真理子「で、明日?ですか(笑)」

今日子「ピンポーン◎せいかーい」

真理子「えぇー。ちょ、日帰りですか?」

今日子「真理子ちゃん次第でホテル取ってもいいわよ。」

真理子「えー。どうしようかなぁ。ってちなみにどんな競技なんですか?」

今日子「あっ、これは私も聞いただけでYouTubeとかにもまだ、動画が無いんだけど・・・」

ユニホームがパンツ1枚だけみたいなんだけどね、ブラジル人が自転車に乗って誰が一番最速タイムを出したかを競うみたいなの。

真理子「キモッ」

今日子「なんかサッカーで活躍出来なかった人をスカウトして走らせるみたいよ。」

真理子「えぇ~。超微妙~。」

ここまでの情報

・新しいギャンル

・民営

・ブラジル人

・自転車

・ユニホームがパンツ1枚

・最速タイムを競う

・サッカー経験者が多い

真理子「京都でブラジル人が自転車に乗って・・・」

真理子「・・・。それ、競輪(チャリンコ)のパクリじゃないですか?(笑)」

今日子「あっ、全然真理子ちゃん解ってない。全然そんな感じとも違うのよ。」

真理子「えっ?今日子さんだってまだ知らないんですよね?」

今日子「いや、単勝6連単しかないみたいよ。」

真理子「ウ、ウソでしょ?(笑)」


新しいコンテンツを発掘して業界をリードしたいオールインエスケープ社。

我々の知らないギャンブルが存在した。

次回作は5/26 21時に公開予定。


エンディングソング


#セレスパチャ一郎